【あらすじ】
ここは東京郊外にある私鉄沿線の北口飲食街。 コロナ禍を何とか生き延びた七曲り横丁の住人達は、地主の栗山金蔵の計らいで 駅北口の飲食店街に集団で区画整理移転を終え営業を再開していた。 それから一年が経ち、それぞれ店は営業を再開して地歩を固めていた。 ある日、北口の駅前飲食店街の外れにある五階建てのハザマビルという雑居ビルの 地価の空き物件に、以前七曲りで「京香」という屋号の店を持っていた伊崎京香の姿があった。